MaaS実現のため、モスクワ地下鉄が市内トラムサービスを管理 response

MaaS実現のため、モスクワ地下鉄が市内トラムサービスを管理 response

モスクワのトラムネットワークインフラは、今後モスクワ地下鉄によって管理されることが発表された。

出典:response

モスクワのトラムネットワークは、オーストラリアのメルボルン、ロシアのサンクトペテルブルク、そしてドイツのベルリンに続く世界最大級の規模を誇る。1958年以来このトラムネットワークは国営企業のモスゴートランス社によって運営されており、同市内でバスの運行も行っている。

モスクワ副市長と運輸道路インフラ開発部長を務めるMaxim Liksutov(マクシム・リクストフ)氏は、モスクワ首都圏でのMaaS実現のために、モスクワ地下鉄(正式名称:モスクワ地下鉄公社)の高いサービス水準を市内のトラムネットワークにも展開すべきだと説明する。

同氏は「モスクワ地下鉄は、自動化されていない地下鉄の中で常に進化を遂げてきたリーダーだ。これは、当社のインフラ管理基準が世界で最も厳しく、安全で最高のものだからである。したがってこれらの慣行は他の交通手段においても適用されるべきであり、今後より厳しい状況に直面するであろう都市の鉄道輸送であれば尚更だ」と話す。

そしてモスクワ地下鉄の集中管理やその他の慣行を取り入れることによる近代化で、トラムの運行速度を向上させ、メンテナンスを改善することによって修理の数を半分に減らし、それによってメンテナンスコストを削減することが期待できると言う。

これは、より統合された輸送システムの構築を目指すモスクワにとって最新のステップに過ぎず、今後カーシェアリングサービスややマイクロモビリティサービスだけでなく、あらゆるMaaSプラットフォームの開発に繋げていく予定。スマート発券システムやアクセシビリティのニーズを持つ乗客のための支援も、直近数ヶ月内にマクシム・リクストフ副市長によって発表されており、今後の発展に注目が集まる。

https://mirai.response.jp/article/2020/12/14/171.html

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