都計審で不同意となったその後

都計審で不同意となったその後

都市計画審議会で、議案が不同意になることは、めったにないことです。

前回1月の都計審で不同意となった議案の内容を見直し、再提案され同意されました。

どんなことだったのか、まとめてみました。

前回都計審の経緯

前回の都市計画審議会は、傍聴していてその様子を記事にしました。

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・簡単にいうと 「都市計画の規制を緩和しすぎだ」、「この内容ではスーパーなどが建ってしまう」など意見が出されました。

市は、これまでの『大学、専門学校、専修学校、畜舎以外は建築してはならない』から『住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿は建築してはならない』に変更した議案を示したが、この変更案が委員に、『住宅…下宿』以外ならすべて建築可能という疑念を抱かせる要因になったようだ。(出典:リアルエコノミー)

・道庁が反対にまわり、わずかの差で不同意となった。

このようなことから、いろいろな憶測が出ていました。

八紘学園(土地所有者:筆者注)はこれまで都市計画の変更には後ろ向きだったが、18年6月に理事長が交代、前向きに転じ、つしま医療福祉グループの土地活用策を受けて都市計画変更を申し出ていた。同医療福祉グループは、道が実施した旧月寒グリーンドーム跡地のプロポーザル提案入札を巡って大和リースと競合、落札できなかった経緯がある。今回は、隣接地の八紘学園所有地の一部を活用して進出する計画を進めていたが、道庁の待ったがかかった格好。かつて、道との関係が良好とされたつしま医療福祉グループ、両者に何があったのか波紋が広がっている。(出典:リアルエコノミー)

それでどうなった

6月4日都市計画審議会が開催されました。議案は、委員全員の賛成で同意となりました。

・前回(建てられないものを限定列挙)→今回(建てられるものを限定列挙)に案を変更しました。

 

まとめ

この地区は、これまでも、色々な開発計画がありました。

・北海道が所有していた産業共進会館の売却意向を表明

・その一部を札幌市が、冬季五輪開催時のメディアセンター(開催後は産業振興施設を想定)として購入

・道が残った土地を、民間に売却する前提で札幌市に都市計画変更を依頼し、変更

・つしま医療福祉グループが購入するとみられていたが、かなり高い金額を提示した

大和リースが購入。現在、大規模な複合商業施設を建設中。

・その隣接地が今回の土地で、以前は札幌市が八紘学園から借地して雪堆積場としてつかっていた。

・つしま医療福祉グループが八紘学園から借地して校舎、病院、介護老人保健施設などを整備する。

・学校は、グループのメンバーである日本医療大の札幌市清田区と恵庭市の両キャンパスを移転・集約する計画

これまでも、商業施設などへの土地の貸し付けが行われてきて、八紘学園の土地が、どんどん開発されてきました。

今後も開発が進み牧歌的な風景が失われていくので、風致地区に指定する意味がなくなってしまいます。

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