新しいMMが発表され、JCOMM(日本モビリティ・マネジメント会議)のプロジェクト賞を受賞

新しいMMが発表され、JCOMM(日本モビリティ・マネジメント会議)のプロジェクト賞を受賞

JCOMMとは・・ ケーブルテレビの会社ではありません

先日、MMの記事を書きました。

 

[blogcard url=”http://www.basara88.work/archives/82″]

 

このMMを普及するための団体がJCOMM(日本モビリティ・マネジメント会議)です。MMの創世期から関わっている京都大学の藤井先生や土木学会を中心に国、自治体などが参加しています。

www.jcomm.or.jp

年に1回全国会議が、開催され優れた取り組みを表彰するJCOMM賞が発表されます。今年は愛知県豊田市で開催されました。私も参加したことがありますが、MM病にとりつかれた参加者ですごい熱気です。

高齢者MMがプロジェクト賞に

最近、高齢者による交通事故が増加しており、免許証の自主返納などの取りくみが行われています。

一方で、高齢者にとって車は、買い物や通院など日常生活を営む上で、必要不可欠になっているのも現実です。

そこで一定の公共交通サービス行われている地域においては、高齢者やその家族への働きかけによりマイカー依存の脱却と公共交通の利用促進ができるのではないかという仮説のもと、行われたプロジェクトです。

・プロジェクト名 高齢者のマイカー依存脱却に向けたモビリティ・マネジメント
~運転免許更新制度の改定を踏まえた公共交通利用促進プロジェクト~

・受賞者      国土交通省北海道運輸局交通政策部
釧路市地域公共交通活性化協議会
釧路市老人クラブ連合会
一般社団法人北海道開発技術センター
筑波大学公共心理研究室

Dropbox – 13PJ賞.pdf

 北海道東部の中核都市である釧路市を対象に、①高齢者クラブ向けのMMレクリエーション、②高齢者及び同居家族向けの動機付け情報の検証を実施した。
MMレクリエーションでは、市内2か所の高齢者クラブを対象に、「路線バス乗り方教室」「路線バス乗車体験」「ワークショップ」などのプログラムを実施し、その各段階において戦略的アプローチを実践することで、マイカー依存脱却に向けた意識変容や行動変容を図った。さらに、公共交通の整備状況の違いによる態度変容の差異も検証している。追跡調査によると、レクリエーションに参加した高齢者のうち30.2%が「安易なマイカー利用を控えるようになった」などの成果が得られている。
動機付け情報の検証においては、ブレーンストーミングKJ法やプレアンケートなどを用いながら、統計的手順の元、7つの動機付け情報の有意性を検証して高齢者・同居家族それぞれに効果的な動機付け情報を明らかにし、MMツールとして動機付け情報冊子を作成した。

www.jcomm.or.jp

 感想

高齢者MMという新ジャンルの手法が発表され、実際に成果があったということです。

それで思ったんですが、MMは、交通課題を解決する手法として開発されたものですが、交通じゃなくても社会的な課題にも適用できるんじゃないかということです。

実際学校MMは、先生も巻き込んで、教材の開発も行われてますし、札幌ではすべての小学校で実施する予定とも聞いてます。

今後の色々な展開が楽しみです。

Share this...
Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter