「バスより便利でタクシーより安い」AIデマンド・リアルタイム配車サービス、期待しています

wikipediaによれば、デマンド交通とは、「 利用者の事前予約に応じる形で運行経路や運航スケジュールをそれに合わせて運行する地域公共交通」です。

路線バスの撤退や自治体が運営するコミュニティーバスの負担などから、より経費の掛からないデマンド型交通の導入を考えている市町村が急増しています。

利用者にとっても、事業者にとっても利便性が高く効率的な運営ができるといいですね。

すでにuberなどの海外勢は、ライドシェアに加え「相乗り」のサービスが行われています。

日本では、デマンド型の相乗りサービスは、遅れているような気がしてました。

先日、Maasのセミナーで、(株)未来シェア会長の中島先生(札幌市立大学長)の話を聞く機会がありました。

https://h-sangakukan.jp/events/2635

技術的には、日本もかなり進んでいると認識しました。

オンデマンド・リアルタイム配車サービスが注目されるわけ

公共的な交通機関は、鉄道・バスに代表されるように路線とダイヤが決まっています。

利用できないときは個別にタクシーやマイカーなどを利用することになります。しかし、料金が高い、個別輸送で効率的でないなどの欠点もあります。

移動が困難な交通空白地や高齢化が進んでいる地域、需要の減少で公共交通機関の維持が難しい地域などでは、住民(あるいは旅行者)の足を確保することが大きな課題です。

相乗りサービスで、効率的に配車できれば、車両もドラーバーも少なくて済みます。

無人AIが 利用者からの呼び出しを受け、最適なルートを計算しドライバーへ送迎指示するよう自動的に行えるようになれば、大変な省力化と効率化が実現できるわけです。

その結果

・利用者は、自動車を保有しなくとも、 比較的安い料金でかつ少ない待ち時間で便利な交通を利用できる

・交通事業者は、効率的な配車・ルートで少ない車両とドライバで営業できる。あたら新たな需要も開拓できる。

・地元自治体は、住民の足の確保ができる。MaaSのサービスと組み合わせれば、観光客の増加も期待できる。

AI技術を活用した配車サービスが生まれた背景

近年のICT機器の普及やAI技術の高度化が背景にあるようです。

・スマートフォンを持つ人が増えた

・位置情報、地図情報が簡単に得られるようになった

・AI技術や自動経路生成のアルゴリズムが進化してきた

(株)未来シェアが開発したSAVSとは

(株) 未来シェアは、公立はこだて未来大学発のベンチャー会社 です。

SAVS(Smart Access Viehicle Service)というサービスを開発し関係企業と連携し、全国で実証実験を行っています。

SAVS の特徴としては、

・AIによりリアルタイムに数十台~数百台の車両の最適な走行経路を無人で決定できる.

・従来のシステムと比較して,30分~数時間前までの事前予約が不要なため利便性が高く,走行途中の利用者の乗降も考慮できるため, 車両稼働率が向上しドラーバー不足にも貢献。

・出発/到着時刻を指定でき,バス鉄道など定時運行サービスとシームレスな乗り継
ぎが可能。

(株)未来シェア

http://www.miraishare.co.jp/savs/

未来シェアが行った函館市をモデルとしたシミュレーション結果は、衝撃的だ。人口約26万人の函館の街には、タクシーと路線バスを合わせて1000台程度が走っており、およそ10万台程度の自家用車が登録されているという。これをすべて相乗りのSAVS車両に置き換えたらどうなるか。松舘氏は、「3000台のSAVS車両があれば、街中どこにいても5分以内にピックアップできるという結果だった」と話す。つまり、約90人の市民で1台をシェアすることで快適な移動手段を確保できるということ。

日経Xトレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/feature/00041/00011/?P=1

実証実験が全国各地で行われています。

件数が多くて紹介できません。最近はMaasと連携したものが多いです。

会社のHPをご覧ください。

http://www.miraishare.co.jp/

未来シェア

最近は、この技術を活用してNTTドコモがAI運行バスに取り組んでいます。

https://www.nttdocomo.co.jp/biz/service/ai_bus/

今後のこと

・「バスより便利でタクシーより安い」交通モードができれば、いいですね。利用したいです。

・とりあえず、既存の交通機関(バス、タクシー)でAI配車技術を利用すれば、効率がかなり上がりそうです。

・利用できる交通モードが増えれば、格段に利用者の利便性があがります。

・既存の交通サービスとの兼ね合いで、「乗合い」や「白タク」には規制があります。

・今後は、無人の自動運転車によるサービスや個人車のライドシェアなどが可能になって普及すれば、そもそも個人で車を所有しなくともよくなります。

・自動車の稼働率は、4%程度でほとんど動いてないそうです。実は、車を持たない生活は、意外と不便ではないようです。

現在、自家用車の稼働率は極めて低く、1日の大部分の時間は駐車場に置かれたまま、使用されていません。日本では自家用車の平均稼働率は、4.2%程度だといわれていますが、自家用車のロボタクシーへの転換が進めば、稼働率が大きく上昇します。かつ買い替え頻度が現在と変わらないのであれば、自動車の生産台数が減る計算となります。

東洋経済オンライン 野口悠紀雄 乗用車保有の考え崩す「完全自動運転」後の世界

投稿者: basara88

都市計画系コンサルタント(技術士) 札幌の姉妹都市ポートランドは、住みたいまち全米NO1の街。2つの都市は、身近に豊かな自然がある、公共交通を軸とした交通システム、おいしいビールや食材、にぎやかな交流広場などなど、共通点がいっぱい。もっともっと、居心地がよい空間を増やして、わくわくするまちづくりを進めていきましょう。 札幌市在住、趣味:ウクレレ、ランニング、読書、DIY

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