カーシェアリングの話。タイムズは世界一のカーシェア事業者だった。

MaaSをはじめ色々な交通サービスが生まれてきて、車を持たなくともいい時代がきそうだなと思うこのごろです。今回は、カーシェアリングの話です。

日本のカーシェアリング

以前、日本のカーシェアリングは、タイムズが急成長しており、地方都市の札幌でも、圧倒的と記事を書きました。

以下交通エコモ財団調べ です

・全国では2019年3月現在、登録台数が3万5千台、会員数160万人です。(46人/台)

・タイムズシェア ステーション11,745箇所、車両24、491台、会員数1,175,048人と圧倒的です

・日本では、2006年に道路交通法が改正され、民間委託など路上駐車の取り締まりが強化されました。この影響もあって、時間貸し駐車場(コインパーキング)も急増しました。

・タイムズ(パーク24)は、時間貸駐車場と独自のシステムTONICの導入により、事業を急拡大しました。

・その後 、2009年マツダレンタカーを買収しカーシェアリング事業に参入した。2014年には黒字化したと発表しています。

カーシェリング事業について

・事業に係る費用は、駐車場代、車両費、燃料費などが主なものだが、都市部では駐車場代の比重が大きい。タイムズは、コインパーキングにカーシェアリングのステーションを設置しているので、この問題をクリアしていくと思われます。

・駐車場が無料で使えるのであれば、10%以下の稼働率でも黒字になるとの試算もあります。

・日本のカーシェリング事業の市場は300億円程度言われており、タクシーの1.6兆円、レンタカーの6千億円に比べると、小さいものとなっています。

・普及の妨げになっているのは、ステーションが遠い、需要ピークでも使えるかなどが要因と思われます。

フリーフロート型を検討してほしい

タイムズは、車両数で世界一ですが、普及率ではドイツなど欧州が進んでいます。

ヨーロッパでは、フリーフロート型のカーシェアで利用者が増えています。

wikipedia

http://www.newsdigest.de/newsde/regions/reporter/stuttgart/8403-1045/

↑このcat2goは、高級車メーカー、メルセデス社がつくった会社です

日本で、フリーフローティング型を導入できれば、利便性が格段に上がり、大幅な普及が見込まれます。

現在は、ステーションで車を借りて、ステーションに返すという方式ですが、 「フリーフロート型」は路上や公共駐車場など借 受・返却場所を自由に選択でき専用のステーションはありません。

返却場所を自由に選択できれば、通勤で利用したり、旅行者が利用したり、買い物など様々な利用が可能です。

この方式の欠点は事前予約ができないことと言われますが、通常15~30分前に予約できるので、利用可能車両が近くで確保できれば問題ないはず。

まとめ

・フリーフロート方式の実現に向けては、駐車場所の確保が大きいかもしれません。

・今後事業性を上げていく方向としては、ステーションとなるコインパーキングを増やす。駐車スペースが少なくなる車両の小型化、MaaSのサービスに組み入れるなどでしょうか。オンデマンドで自動運転車を配車することも考えれらます。

車から歩行者中心の道路空間への流れが止まらない

道路法改定案が閣議決定。その中で、「 地域を豊かにする歩行者中心の道路空間の構築 」を大変注目しています。

概要

国土交通省によれば、

地域を豊かにする歩行者中心の道路空間の構築 賑わいのある道路空間を構築するための道路を歩行者利便増進道路として指定し、当 該道路では、歩行者が安心・快適に通行・滞留できる空間の構築を可能とすること、無 電柱化に対する国と地方公共団体による無利子貸付けを可能とすること等を規定

国土交通省

また、共同通信の配信記事では、もう少し具体的で

政府は4日の閣議で、道路を歩行者優先にして飲食店のテラス席などを設置しやすくする道路法改正案を決定した。人口減少や高齢化を見据え、都道府県や市区町村が指定する駅前などで車道を歩道や広場に転換する取り組みを後押しし、にぎわいのある街づくりを進める。

歩道での商業活動は通行の妨げになるため、現在は自治体が特例で許可する場合を除き認められない。法改正により、自治体が自ら管理する道路を「歩行者利便増進道路」に指定すれば、車の通行を規制して柔軟に利用できるようにする。

自治体が利便増進道路の活用策を公募できる仕組みも創設する。

共同通信

 

サンフランシスコでは

サンフランシスコの中心街にあるマーケットストリートでは、1月29日から自家用車の乗り入れが禁止され、徒歩、自転車、バス、路面電車しか通行できない「トランジットモール」化されました。

Bicyclists ride on Market Street in San Francisco, California, U.S., on Wednesday, Jan. 29, 2020. Passenger cars and ride-hailing services will be indefinitely prohibited from traveling on portions of Market Street, the major thoroughfare in the city’s Financial District, though they’ll still be able to cross it. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

https://edition.cnn.com/travel/article/market-street-san-francisco-car-free-now/index.html

ニューヨークでは、タイムズスクエアが、カーフリー(車両通行禁止)となって、10年が経過しています。

市運輸局のジャネット・サディック=カーン元局長。10年前、カーフリーは「常軌を逸した政策」と考えられていたと語る。今では多い日には46万人が訪れるタイムズスクエア。周辺地域の家賃も3倍に高騰した。同紙は「紛れもない成功策」と評した。

DAILYSUN

札幌では

道庁赤レンガ前の北3条通の一部を車両通行止めにし、広場化されました。

https://www.kita3jo-plaza.jp/

札幌大通まちづくり株式会社が札幌市より「都市再生整備推進法人」の指定を受け、国道 36 号に設置した「大通すわろうテラス」

最後に

自動運転車の実用化やmaasのような利便性の高いサービスが普及すれば、自家用車を保有する必要がなくなります。

自家用車が減り、道路の混雑も緩和され、4車線道路は、2車線で済むようになるでしょう。そのような未来が間もなくやってきます。

道路空間を再構築して、人や環境を重視した空間にしていくことは、今後重点的に取り組む施策となるでしょう。

駐車場を当初から設置しないカーシェア付き住宅も登場しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54641980R20C20A1TJ1000/

好むと好まざるに関わらず、車との付き合いを考え直す時がくるでしょう。