デザインされた地下通路は、気持ちいい

 地下通路といえば、暗くて、無機質で、ただ歩くだけの道路というイメージです。

下の写真は、札幌駅間通(札幌駅~大通)の地下にある地下歩行空間(愛称:チカホ)と地下鉄大通駅とバスセンター前駅を結ぶコンコンースにつくられた札幌大通地下ギャラリー「500m美術館」です。

 2012年にグッドデザイン賞を受賞しています。

地下歩行空間 [「500m美術館」と地域交流マルシェによる地下空間の創成] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

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著作権利者:(C)JDP サイト名:GOOD DESIGN AWARD 

 

地下歩行空間

 地下歩行空間というのも変な名称ですが、単なる地下通路ではなくて、にぎわいや人の交流を生み出すための地下の空間であるとの札幌市の強い意志が、計画当初から示されていました。

 空間デザインは、札幌駅前通デザイン検討委員会の指揮のもと、建築や照明、ランドスケープの専門家が検討しました。

 

 写真(上の左)で天井が青くなっているところが、スルーホール。道路の中央分離帯部分に地上と地下を繋ぐシンボルとして天井中央部に設けられた天窓です。地上の光、時刻、天候の変化とともに、地上の樹木や空を眺めることができます。

 地上との出入り口は、強化ガラスでつくられ、日中は外の光が地下へ、夜間は地下の光が外に漏れだします。地下の出入り口には、光壁など。

 天井は、圧迫感を軽減するため、ルーバー天井とし、交差点下は広場として広い空間を確保し、小規模なイベントができるようになっています。

    

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                  出典:札幌市

 

札幌大通地下ギャラリー「500m美術館」

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 単なる人が歩くだけの地下通路だったのが、地下鉄大通駅ーバスセンターー地下鉄バスセンター前駅をつなぐこのコンコースです。チカホの計画段階でも、市民ワークショップでそのような声が多く出されました。

 札幌では2006年から、秋に「さっぽろアートステージ」というアートイベントが行われています。この期間中(11月)に限って、この通路で作品の展示が行われるようになりました。その後市民や関係者からの要望を受け、常設の展示場として平成23年にオープンしました。

<展示スペースの特徴>

  • 展示スペースは、立体作品の展示を可能にするため、ショーウインドーのような強化ガラスで囲まれた「展示ケースゾーン」と写真や絵画などを飾るため、展示壁面に白色のコンポジットパネルを張り付けた「展示パネルゾーン」の2つから構成。 
  • 展示ケースゾーンで最長12m、展示パネルゾーンで最長19.2mの連続した展示可能壁面を整備。長さを生かした作品の展示が可能。

 駅施設内の通路に設置するギャラリーとしては日本で最長の施設だそうです。

500メーターズという市民ボランティア団体が、運営に協力しています。

 

札幌大通地下ギャラリー500m美術館について/札幌市

  私は、毎日の通勤時にいつもこの通路を通ってますが、いろいろな作品が展示されていて、とてもいい気持になります。