札幌のシェアサイクル でもビジネスは厳しい

札幌のシェアサイクル でもビジネスは厳しい

ドコモの自転車シェアリングが全国で広まってますが

札幌には、ポロクルというシェアサイクルが市民に愛用されています。

2009~2010年のシェアサイクルの実証実験を経て、2011年からサービスを開始しました。

日本でもかなり、早いスタートです。

北海道は、冬自転車に乗れないというハンデキャップがあるにも関わらず、自転車愛好家が多いです。毎年夏になると、ツールド北海道という有名な大会もやっています。

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porocle

ポロクルのサービス

札幌市のホームページからの抜粋です。

「ポロクル」は、サイクルシェアと呼ばれる新しいタイプのレンタサイクルです。札幌中心部の40カ所以上に設置されたポート(無人の専用駐輪場)で、登録したICカードをかざすだけで簡単に自転車が利用できます。一般的なレンタサイクルとは違い、借りた場所に返す必要はありません。どのポートでも自転車を借りられ、返却も可能という便利なシステムで、メンテナンスされた自転車を使いたい時だけ使うというスタイルです。

会員登録して便利に使う1回プランと1ヵ月プラン、簡単なお申し込みで観光に最適な1日パス、このほか、法人様向けのプランと、用途や生活スタイルに合わせてプランを選べます。

運営方法

事務局は、NPO法人ポロクルで実際の自転車の再配置やポートの管理は、NPO法人EZOROCKが行っています。ちなみに、EZOROCKは、北海道を代表する屋外音楽イベントの「RISING SUN ROCK FESTIVAL」などで環境対策ボランティアなどをやっている若者たちです。

[blogcard url=”https://porocle.jp/npo_porocle/”]

利用状況

年々利用者が増えてきていますが、近年は観光利用が急増しています。

しかし、収支状況は厳しいようです。

一般・法人を合わせた新規会員登録件数が昨年比1.53倍、累計登録会員数は12,666件となりました。観光向けプランの利用も昨年比1.1倍、特に国外観光客の利用は昨年比1.76倍に増加しました。
(ポロクル事業レポート2017)

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ここから始まった

東京大学・北海道大学・㈱ドーコンによる産学研究グループとして「北海道モビリティデザイン研究会」が発足。

2008年に研究会主催の「北海道モビリティカフェ」が開催。(私も参加)

有識者、学生、企業が参加し、この中で東京大学の羽藤先生から、パリのVelibについて、icチップのクレジットカードだけで簡単に利用でき、急速に普及している様子が紹介されました。

[blogcard url=”http://www.docon.jp/hmd/05/0501.html”]

 

jp.france.fr

2009~2010年のシェアサイクルの実証実験を経て、2011年から株式会社ドーコンモビリティデザインがサービスを開始しました。

また、2014年 NPO法人ポロクルによる運営がスタートしました。

やはり、営利を目的とした株式会社での運営は難しく、社会的に意義のある活動なのでNPO法人にして、賛助会員や寄付、税優遇を受けてやっていくのがいい方法だと思います。

また、ezorockの若者たちの活動を目にすると頼もしくも感じます。

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ezorock

札幌に来て機会があれば、乗ってみてください。受付カウンターは、大通まちづくり会社の入っているドリノキ内にあります。

ポロクルカウンター
地下:地下鉄大通駅10番出口直結
日之出ビル9F 『ドリノキ』内
地上:札幌駅前通沿い西側

話は逸れますが2017年に、突然中国のmobikeが札幌でシェアサイクルの実証実験を行うと発表。実験は行われたようですが、翌年には撤収しました。

本国で大手2社による過剰なダンピング合戦が行われ、経営が悪化したのが理由のようです。

hre-net.com

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